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2008年 7月号

 

----- 最高の人生の見つけ方 -----

映画“最高の人生の見つけ方”を観ました。
笑いあり、涙あり、そして人生について考えさせられるとても良い映画でした。
病院の場面が多く、医療関係者として気になる点もいくつかありました。 最高の人生の見つけ方

ストーリーはジャックニコルソン扮する大金持ちのエドワードとモーガンフリーマン扮する自動車修理工であるカーターの2人が、偶然同じ病室になり、がんで余命6ヶ月を言い渡されます。
エドワードは仕事のために、カーターは家族のために今まで自分のしたいことをしてこなかったと後悔します。
2人は“棺おけリスト”(これが原題の”The Bucket List”の意味です。)という死ぬまでにしたいことのリストを手に世界を飛び回ります。
残りの人生は短い。
2人は誰に気兼ねすることなく、自分たちのしたいようにいろいろなことに挑戦するのです。
映画の最初のほうで、2人はがんを宣告され抗がん剤治療を受けます。
2人とも、その副作用に苦しみ、エドワードは“心臓発作で死ぬやつがうらやましい”と毒づきます。しかし突然死の場合、周りの人たちもそして自分自身も死に対する準備ができません。
それは実はとても不幸なことです。
実際、死が徐々に訪れるおかげでこの映画のようなストーリーが成立します。
がんによる死はそういう意味で悪くないとも考えられます。
また別の病院エピソードにこういうものがありました。
エドワードは入院している病院のオーナーです。
そんな一番のVIP患者に対しても、医師は十分な説明をすることもできないくらい忙しく走り回っています。 一般患者であるカーターの担当医は、ほとんど病室に姿を現しません。
日本では医師が忙しすぎて、なかなか病室を訪れることが無いと批判されます。
アメリカも同じなのだなあと変に安心してしまいました

物語の最後では、カーターは家族の愛が何にも代え難いことを悟り家族の元へ帰っていきます。一人ぼっちになったエドワードは何度かの結婚生活のうちにもうけた、ただ一人の娘に会いに行きます。
お互い頑固な性格のため絶縁状態にありましたが、そこで彼は天使のような孫娘に会い“棺おけリスト”のひとつである“世界一の美女とキスをする”にチェックを入れることができました。

最高の人生の見つけ方テーマは非常に重いものの、2人の名優の演技でとてもおかしくまた涙を誘いそして考えさせられるいい映画でした。
余命6ヶ月という非常に特殊な設定ではありますが、実は自分はそうでないと思っている多くの観客も状況はそれほど変わらないのです。
つまり人間いつかは必ず死にます
それを前提にして生きていくからには、主人公の2人のように毎日を“棺おけリスト”を意識しながら生きることが大事なのではないでしょうか?


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