
「乳がん」や「乳がん検診」などについて「さきたクリニック」に来院された患者さまから、よくいただく質問をQ&A形式でまとめました。
ご参考にしていただければと思います。
日本における乳がんの患者数は年々増え続けており、女性の臓器別がんでは第1位です。また患者数の増加に伴い、乳がんで亡くなる人も増加傾向にあります。特に女性の壮年層(30~64歳)のがんの死亡原因のトップとなっています。
残念ながら乳がんの予防方法はありません。しかし早期発見であれば約90%の人が治癒します。また手術をはじめ、 治療法も軽くなります。さらに乳がんは自分でみつけることができます。意識して自分の乳房に異常がないか、セルフチェックをしましょう。
もし何か異常を感じたら、すぐに乳腺専門医を受診してください。症状がない場合でも、定期的に乳がん検診を受けましょう。
西宮市で乳がん検診を受けるなら乳腺外科のさきたクリニックに来院ください。
遺伝性の乳癌もありますが、乳癌全体の5%以下と頻度的には多くありません。
ただ血縁に乳癌の方がおられると、乳癌の発症リスクは高くなります。
これは遺伝によるものよりは食生活をはじめとする生活習慣が関係しているものと思われます。いずれにせよ30歳以上の女性は定期的に乳がん検診をお勧めします。
血縁に乳癌の方がおられる場合は、より注意をして自己検診およびマンモグラフィ検診を受けるようにしてください。
乳房にしこりができる状態は乳がん以外にもいろいろあります(頻度的には乳がんでない場合のほうがはるかに多いです)。
しこりがあるから乳がんであるということはありませんが、乳がんの可能性もありますし、乳がんでなくても治療が必要な場合がありますから、すぐに乳腺専門医を受診してください。
乳がんは痛みを感じない場合のほうが多いです。 ただし、痛むから乳がんでないということではありません。
乳房に症状があるときはとにかく乳腺専門医を受診してください。
マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことです。
マンモグラフィは乳がんをはじめ乳房にできる病気のほとんどをみつけることができます。
特に、しこりとしては触れることのできない非常に早期の乳がんを発見できるのが大きな特徴です。
ただし、診断に必要な良い写真を撮るために乳房を圧迫板でやや強めに押さえます。
日本ではほとんどの乳がんはしこりとして発見されます。マンモグラフィはしこりをつくる前の超早期の乳がんを見つけることができます。この段階で乳がんを治療すればほぼ100%治癒します。欧米ではマンモグラフィ検診の普及に伴い乳がんの死亡率が減少しています。
増え続ける日本の乳がん死亡を減らすためにはマンモグラフィ検診の普及がぜひとも必要です。
マンモグラフィによる被曝は放射線検査の中では少ないほうです。その量は、日本からアメリカへ飛行機で飛んだときに浴びる自然放射線の量とほぼ同じです。
マンモグラフィ検診の場合、その欠点よりも検診による早期発見早期治療に伴う利点のほうがはるかに上回ることが実証されています。心配せずにマンモグラフィを受けましょう。
超音波とマンモグラフィはそれぞれ一長一短があります。超音波はマンモグラフィに比べて比較的若い人およびしこりの性質を見極めるのにより有効であるといわれています。
ただ乳がん検診に有効であるという証拠がまだありません。現在超音波を使ってより有効に乳がん検診ができるよう研究中です。
近い将来には超音波も乳がん検診に取り入れられる日が来ると予想されます。
乳腺の中にある微妙な病変の描出のため、また被曝量を少しでも減らすためにマンモグラフィでは乳房の圧迫が必要になります。
よい写真を撮るためにこれだけは我慢してください。
全国の市町村では、その方針の下に乳癌検診事業を推し進めています。
西宮市では早い時期よりマンモグラフィ検診を実施しており、さきたクリニックでも市の指定を受けた乳癌検診を実施しております。
またさきたクリニックでは30代女性や、血縁に乳癌の方がおられるハイリスクの方など、ご希望される方に対して、1年に1回のマンモグラフィおよび超音波検査を含めた乳がん検診を行っています。
厚生労働省は国の指針として40歳以上の女性に2年に1回のマンモグラフィ検診を勧めています。
ただがん検診の場合どうしても検診と検診の間に見つかる中間期がんの発生は防げません。気になる場合は1年に1回の自主的な検診をお勧めします。
乳がん検診では受診者の約5%が精密検査を必要とします。
そのうち乳がんが発見されるのは0.2%です。これは1000人乳がん検診を受けて、50人が精密検査を指示され、乳がんが見つかるのが2人ということです。つまり大部分の人はがんではありませんが、指示された場合は必ず精密検査を受けてください。
乳がん検診は症状のない人が対象です。
乳房に何らかの症状がある人はすぐに乳腺専門医を受診してください。
乳腺炎の多くは授乳期に見られます。痛みとしこりだけの無菌性乳汁うっ滞と、細菌感染を伴い発赤や発熱を伴う化膿性乳腺炎があります。
前者は特に薬や外科的処置の必要はなく、乳汁のたまりをなくすように搾乳やマッサージを行います。後者は症状が軽い場合は抗生物質や消炎鎮痛剤で治療しますが、膿瘍を形成している場合は外科的処置が必要になります。
授乳と関係なく、慢性的に乳腺炎を繰り返す場合があります。多くは乳輪下膿瘍といって、乳輪直下の乳管に感染の巣ができるため難治性です。炎症が起こったときには薬物、外科処置が必要ですが根本的治療には切除手術が必要です。また乳癌に乳房の炎症を伴う炎症性乳癌という病態があります。いずれにせよ乳腺に異常を感じたときは、乳腺専門医を受診することが大事です。
お困りのこと、気になる症状があれば、さきたクリニックへご相談ください。
無菌性乳汁うっ滞の場合は、赤ちゃんにしっかりお乳を飲んでいただくか、助産師さんに搾乳してもらうとよくなります。
しこりが赤くはれたり、熱を持っている場合は治療が必要となりますので外科を受診してください。まれではありますが乳がんが原因で炎症を起こすこともあるので、できれば乳腺専門医を受診してください。